MARUHOPPEの日記

お笑いと平和を愛する日本人のしょうもない出来事

父を悼む日

MARUHOPPE2010-11-12

今日は、永遠に父親に会えなくなった日。
8年前になる。


私のブログで家事ができないとか、さんざんなことを書いたが(ヨウスケごめん)、すごい子煩悩な優しい人だった。
仕事柄とても忙しく、転勤が多かったが、父親のおかげで海外生活もできたし、一緒にいる間はそれこそ、なめまくるように可愛がられた。

流行りものが結構好きで、新しくできた混んでいるオシャレスポットに行きたがって、出不精の母親を嫌がらせたこともあった。
スポーツ観戦も好きで、学生時代の私は早退までさせられて、野球、相撲、ラグビーと連れていってもらったものだ。


体はもともと弱かったのだろう。
50歳半ばから入退院を繰り返すようになっても、大好きなハワイに家族全員で行こうね、と言っていた。
それはかなえられなかった。


父親の晩年、私は会社を立ち上げた時で、あまり実家に寄らなかった。
忙しいというのは全くの言い訳で、苦しそうな父親を見ることが辛くて、母親に看護を投げてしまったのだ。
今考えても、ひどい娘だと思う。

亡くなる前日に会ったが、もう目が虚ろになっていて、父親は長くないことを実感したのを覚えている。
次の日の夜、父親は意識不明になって、そのまま帰らなくなった。



それから残された母親には毎日連絡をして、毎週末会いに行き、父親の月命日にはなるべく墓参りするようにしている。
でも、こんなのは違う。

父親が元気なうちに会って、いろんな所に行って、話を聞いたり聞いてもらったりするのが、本当に私がしたかったことだった。
死んでからこんなことを考えたって、何の恩返しもできてないし、どうしようもないのだ。


私の、社交的に見えて実は思ったことを言えない内向的な性格は、父親によく似ていると思う。
父親は体調が悪くても、ギリギリまで我慢していた。
こういうところも、私は受け継いでいる。
やっかいなところが似てしまったな、と思う。