MARUHOPPEの日記

お笑いと平和を愛する日本人のしょうもない出来事

母と娘

先輩のお母様に初めてお会いしたのは、もう20年以上前になるか。先輩はまだ独身で、東京の瀟洒なご実家にいらして、ヨークシャーテリア3匹がピョンピョン跳ね回っていた。


先輩と私は、家庭の形骸が似ている。
妹との2人姉妹で、妹には子供がいるけど姉の我々には子供がいない。父親を同じ時期くらいに亡くし、母親1人が残されていること、など。
ただ、先輩のお母様は、私の母親と10歳くらい歳が違う。お母様は一度、健康を害され、車椅子生活だった時期があった。その頃のお母様にもお会いしたことがあるけど、元気がなかった。
一昨日お母様に久しぶりに会ったら、杖もつかずにスタスタ歩いていて、安堵のあまり涙が出そうになった。多少は会話や歩みこそゆっくりになったけど、先輩と手をつないで歩いている姿を見たら、本当にこみ上げるものがある。
10年後の母親とかぶった。私の母親は80歳になっても、元気でいてくれるだろうか。


決定的に違うのは、先輩は超親孝行者で、1人になったお母様と一緒に住んで、二世帯住宅まで建てたこと。そしてその結果、先輩のお母様は猫5匹・犬1匹と、妹家族(孫もいる)に囲まれた幸せな生活を送っている。
生活は何かあれば娘達が助けてくれるけど、猫はいつまでたっても子供みたいなものだから、面倒を見ることで頭がしっかりしている。これも、お母様にはいいことみたいだ。

この日も、猫のエサを豪快に買っていた。猫はそれぞれ、お気に入りのエサがあるらしい。だから多様な種類のエサを、ものすごい量買う。先輩と似ている。


いつまでも、元気で豪快でいてほしい。こういう方が増えるなら、高齢化バンザイだ。