MARUHOPPEの日記

お笑いと平和を愛する日本人のしょうもない出来事

今度生まれたら

内館牧子著、老後三部作の一つ。「終わった人」を4年前に無理矢理読まされた人から、また借りた。前の終わった人は60歳定年後の男性の話だったが、今回は70歳の女性が主役。これ、少し前なら手に取らなかっただろう。というとは、やっぱり70がめちゃくちゃ先の話ではないからなのだろうな。

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この主人公の女性は今度生まれたら、今の旦那様と結婚しないと考えている。70だから、結婚したら仕事を辞めて専業主婦になり、子育てに専念するのが当たり前の時代だった。少し上の私の母親だってそうだ。父親は母親が仕事をするのを許さなかった。父親が亡くなった時、母親はまだ50代だったが、今更働くなんて考えてもいなかっただろう。働かなくてもいいようになっていたようだし。

面白いもので、妹は私より勉強家で頭が良かったのだが、母親と同じく専業主婦になった。私はこの2人とは違って、結婚しても働き続け、あげくに子供もいない。私は専業主婦など無理だ。一方で、母親も妹も私のように働きたくはないだろう。何なら憐れみの目で見ているようだし。

 

今度生まれたら。私は今のダンナはものすごいめっけもんで、これ以上の人はいないと思っているので、あまり後悔はしてない。悔やむとしたら、もっと勉強しておくべきだったかな。今の仕事で、特に大学に在籍していたら、思いの外学歴が響いた。しかし、人生は長い。学歴でなく、私の今の仕事が役に立つことも出てくるだろう。実際、麹町では役に立っている。

70歳の主人公も、小さなことだが自分の生き方を見つけようとしている。エリートの人も、ずっと表舞台にいられる人は少ない。とりあえず、今を頑張っていくしかないだろうな。

そういうことを考えさせられたお話だった。

 

東京、雨すごくなってきたね。昨日の地震は東北で大変だったんだ。

今日の東京都の感染者は256人。