MARUHOPPEの日記

お笑いと平和を愛する日本人のしょうもない出来事

父を悼む2023

ようやく、寒くなった。昨日から急に。

f:id:MARUHOPPE:20231111230828j:image

昨晩、ノーベル賞受賞者山中伸弥先生のドキュメンタリーをドラマにしたドラマを実家で見た。母親の希望で。基本は、友人である平尾誠ニ氏の闘病記であったのだが、父親と重ねてみてしまった。父親はラグビー気違いであったから。

そう、父親の生きていた20数年前は、ラグビーは全くメジャーなスポーツではなかった。元々スポーツ観戦の好きな父親だった。ゴルフ、野球、相撲、マラソンは常に見ていた。野球や相撲はよくチケットをもらっていたから、見に行かされた。その中で最も執着したのはラグビーだったと思う。父親は痩せ型で、全くラグビー選手とは程遠い体型である。無いものへの憧れだったのだろうか、いまだに不思議でならない。
f:id:MARUHOPPE:20231111230820j:image

社会人で行う秩父宮ラグビー場も見に行ったな。

日本選手権を行う国立競技場(まだ古かった)は、当時成人の日の1月15日に開催されたから、そのくそ寒い日に、毛布を持って震えながら見に行った思い出がある。父親は病で体力がなくなっても、結構な頻度でラグビーを見に行っていたと思う。家族は大抵、誰かがついて行った。
f:id:MARUHOPPE:20231111230824j:image

死ぬ日の前日も、ラグビー中継を見ていたのだ。それを録画しようとしたのだが、うまくいかなくてダンナが色々とやっていたが、調子が悪かった。目がうつろになっていた父親は、それでも「いいよ、他のラグビー見るから」と言った言葉が最後だった。

父親は自分は治ると最後まで信じていた。完治してハワイへゴルフに行き、ラグビーや野球を観戦に行く、そのために足を萎えさせたくなくて、よく部屋の中で足踏みしていた。それも体力が続かなくて、グッタリしたものだが。

f:id:MARUHOPPE:20231112160247j:image

一昨年の日本でのラグビーの盛り上がりを、どんなに父親は喜んだだろう。あんなに好きだったラグビー、実家近くの味の素スタジアムでワールドカップしていたのだ。野球なら今年のWBC、ひょっとしてアメリカに行ったかもしれない。

今日は寒い日、家族で墓参りする。母親は本当に、病気らしい病気はしておらず、基本的に元気だ。父親の加護のおかげだろう。