MARUHOPPEの日記

お笑いと平和を愛する日本人のしょうもない出来事

ゆっくりとした失恋

昔は仕事が嫌いだった。新社会人の時は大企業だったが時代もそうだったし、一般職でもあったので、完全に腰掛け志向だった。当然、仕事を真剣にやるはずもなく、適当にやっていたものだから、あの頃の知り合いは未だに私が仕事していると言っても信じていないだろう。

まあそんなんで愛着などあるはずもなく、結婚が決まったらさっさと辞めて、更なる楽な仕事を決めた。まあ会社の方も若くて素直で美人がいいに決まっているので、仕事しない年食った女はどうぞどうぞという感じだった。円満退社ですね。

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次に入った浜松町の社団法人は楽は楽だったが、働く人の性格が悪すぎた。人間、暇だと人の粗探しとか陥れるような事を考えるしかないのだな。その中で唯一、皆んなが仲の良い部署に入ったので、毎晩のように一緒に飲んだり、休みには旅行したりしていた。環境は良くなかったけど、部内だけは居心地が良かった。仕事も業界新聞だったし、守られた中でする仕事は安定していた。

そこから10年近く勤めて、その仲間で会社を始めたんだが。しかし、それが間違いの始まりだったな。
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希望に燃えて、という訳でもなく、ただ誘われて何となくやってみた、というしっかりしていない理由だったのがいけなかったのだろう。他の仲間も素人なので当然、経営はすぐに行き詰まった。仲間もすぐに険悪な状態になったし、それでも仕事しなきゃならなかったので、闇の中にいるような気持ちで仕事していた。地獄にいる時って、ああいう事を言うのだろう。これは、やっと今になって思い出せるようになったけれど、しばらく封印していた。
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そこから声をかけていただいて大学で仕事する事になったのだけれど、今働いている中では一番長いか。今はもう一つ、仕事したりしているけれど、メインは大学ということにしている。最初は本当、夢みたいに楽しかった。環境もよく、仕事も今までのネットワークを活かせた。色んな所に行ったし、色んな人に会えた。楽しくて、もう楽しすぎて、声をかけてくれた方に恩返しするつもりで仕事にのめり込んだ。

そして去年から、その組織は他の組織に吸収される事になった。自由すぎた我々は、悪い意味での大学の当たり前に飲み込まれた。分かってはいたけれど、聞きしに勝る窮屈さだった。

これって、好きだったはずなのに、だんだん嫌いになっていく失恋の気持ちに似ている。思いもよらず自分の仕事の変遷を書いてみたけれど、これまでの自分が自由にワガママにやりすぎていたのかもしれない。ある程度の規模の職場なら、上の決めた事に従うのは普通の事だし、それに疑問を持っちゃいけないのかもなあ。

休みだから、いらん事を考えてしまった。

今日の東京都の感染者は2805人。